
- Agent PluginsはOpenAI・Amazon・Microsoft・Cursor・Vercelが共同策定したAIエージェント拡張のオープン規格
- Agent SkillsとMCPサーバーを1つのパッケージにまとめ、ChatGPT・Copilot・Cursorなど複数クライアントで共通利用が可能
- 仕様はCC BY 4.0(ドキュメント)とApache License 2.0(コード)のデュアルライセンスで、完全無料かつオープンに公開
2026年8月7日、OpenAI・Amazon・Microsoft・Cursor・Vercelは、AIエージェント拡張のためのオープンな標準パッケージ規格「Agent Plugins」共同発表しました!
ChatGPTやGitHub Copilot、Cursorといった主要なAIコーディングエージェントが初日から対応を表明しており、「一度プラグインを作れば、どのエージェントでも動く」という世界を実現しようとしています。とはいえ、「具体的にどんな仕組みなの?」「自分のプロジェクトにどう関係するの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Agent Pluginsの概要から技術的な仕組み、対応クライアント一覧、ライセンス情報、プラグインの作成手順、業界別の活用シーンまでを網羅的に解説します。ぜひ最後までご覧ください!
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Agent Pluginsとは?

Agent Pluginsは、AIエージェントの機能を拡張するコンポーネントをベンダーに依存しない共通フォーマットでパッケージングするためのオープン規格です。
2026年8月7日、GPT-5のリリースからちょうど1年を迎えるタイミングで正式に発表されました。ただし、この規格はOpenAI単独のプロダクトではありません。TNWの報道によると、最初に提案を行ったのはVercelで、その後Amazon・Cursor(Anysphere社)・GitHub・Microsoft・OpenAIの各社代表者が共同でv1.0.0の仕様策定に携わっています。

これまでAIエージェントの世界では、ChatGPT・GitHub Copilot・Cursorといったクライアントごとに、プラグインのディレクトリ構成や設定ファイルの書き方がバラバラでした。同じ機能を持つプラグインであっても、クライアントごとに作り直しや設定の二重管理が必要だったのです。
Agent Pluginsは、この課題を根本から解決するために設計されました。仕様が定義するのは、Agent Skills(再利用可能な命令セット)とMCPサーバー(外部ツール・データへの接続設定)を1つのディレクトリにまとめて配布するためのパッケージフォーマットです。プラグインのルートにplugin.jsonというマニフェストファイルを置くだけで、対応クライアントがSkillsやMCPサーバーを自動検出してくれます。
Agent Pluginsの仕組み

Agent Pluginsの技術的な構造は、驚くほどシンプルに設計されています。
プラグインの実体は1つのディレクトリで、ルートに置かれたplugin.jsonというマニフェストファイルがすべての起点となります。このファイルにプラグイン名やバージョン、ライセンスなどのメタデータを記述し、クライアントがそれを読み込んでコンポーネントを自動検出する仕組みです。
プラグインが格納できるコンポーネントは、v1.0.0時点で2種類に限定されています。1つ目はskills/ディレクトリ配下に配置するAgent Skillsで、SKILL.mdというMarkdownファイルに再利用可能な命令やベストプラクティスを記述するものです。2つ目はmcp.jsonで定義するMCPサーバー設定で、stdio・Streamable HTTP・レガシーHTTP+SSEの3つのトランスポートに対応しています。
Agent Pluginsの特徴

Agent Pluginsの最大の特徴は、意図的に薄い標準として設計されている点にあります。
仕様が定義するのはプラグインの「パッケージング」と「発見」の方法だけです。マーケットプレイスの設計やインストール手順、権限管理、サンドボックス、UIへの反映方法といった領域は、各クライアントの裁量に委ねられています。この割り切りによって、異なる思想を持つクライアントでも採用しやすい設計が実現しました。
ローンチ時点で対応を表明しているクライアントは、以下の6つです。
| 対応クライアント | 対応コンポーネント | MCPトランスポート |
|---|---|---|
| ChatGPT & Codex(OpenAI) | Agent Skills / MCP | stdio, Streamable HTTP |
| VS Code(Microsoft) | Agent Skills / MCP | stdio, Streamable HTTP, レガシーSSE |
| Cursor(Anysphere) | Agent Skills / MCP | stdio, Streamable HTTP, レガシーSSE |
| GitHub Copilot | Agent Skills / MCP | stdio, Streamable HTTP, レガシーSSE |
| Kiro(AWS) | Agent Skills / MCP | stdio, Streamable HTTP, レガシーSSE |
Agent Pluginsの安全性・制約
Agent Plugins v1.0.0では、セキュリティに関していくつかの重要なルールが定められています。
まず、プラグイン内のすべてのファイルパスはプラグインルート内に収まる必要があり、シンボリックリンクなどでルート外に脱出することは禁止されています。MCP設定のcommandフィールドもシェルコマンド文字列ではなく単一の実行可能トークンとして扱われるため、コマンドインジェクションのリスクが低減されています。
Agent Pluginsの料金
Agent Pluginsは完全にオープンな仕様であり、仕様の利用・プラグインの作成・配布に対して課金は一切発生しません。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 仕様書の閲覧・利用 | 無料 |
| プラグインの作成・配布 | 無料 |
| 対応クライアントへのプラグイン読み込み | 無料(クライアント側の料金体系に依存) |
| GitHubリポジトリへのアクセス | 無料 |
| Discussionsへの参加・提案 | 無料 |
Agent Pluginsのライセンス
Agent Pluginsのリポジトリでは、コンテンツの種類に応じて2つのライセンスが適用されるデュアルライセンス方式を採用しています。
| 利用用途 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 商用利用 | ![]() | Apache 2.0に基づき商用利用可能 |
| 改変 | ![]() | ソースコード・スキーマの改変は自由 |
| 再配布 | ![]() | 原著作者のクレジット表記が必要(CC BY 4.0適用部分) |
| 特許利用 | ![]() | |
| 私的利用 | ![]() |
Agent Pluginsの使い方
Agent Pluginsの使い方は、プラグインを「作る」側と「使う」側で異なります。ここからは、それぞれのステップを具体的に解説します。
最小構成のプラグインを作成する
Agent Plugins仕様に準拠した最小限のプラグインを作る手順です。ターミナル操作ができる環境であれば、数分で完了します。

プラグインのディレクトリを作成
まず、プラグインルートとSkill用のディレクトリを一括で作成します。
mkdir -p hello-plugin/skills/greetplugin.jsonを作成
プラグインルート直下にplugin.jsonを配置します。必須フィールドは$schemaとnameの2つだけです。
{
"$schema": "https://agent-plugins.org/schemas/1.0.0/plugin.schema.json",
"name": "hello-plugin"
}nameは1〜64文字の英小文字・数字・ハイフン・ピリオドで構成し、先頭と末尾は英数字にする必要があります。
SKILL.mdを作成
skills/greet/ディレクトリ内にSKILL.mdを配置します。フロントマター部分にnameとdescriptionを記述し、本文にはエージェントへの指示を記載します。
---
name: greet
description: Greet the user and offer help.
---
Greet the user and offer help.これだけで、Agent Plugins v1.0.0に準拠したプラグインが完成です。対応クライアントがplugin.jsonを検出し、skills/ディレクトリ配下のSKILL.mdを自動的にロードしてくれます。
MCPサーバーを含むプラグインを作成する
Skillだけでなく外部ツール連携も含めたい場合は、MCPサーバー設定を追加します。
mcp.jsonを作成
プラグインルートにmcp.jsonを配置します。以下はstdioタイプのローカルMCPサーバーの例です。
{
"$schema": "https://agent-plugins.org/schemas/1.0.0/mcp.schema.json",
"mcpServers": {
"local-tool": {
"type": "stdio",
"command": "./bin/server",
"args": ["--config", "${PLUGIN_ROOT}/config.json"],
"env": {
"DATA_DIR": "${PLUGIN_DATA}/storage"
}
}
}
}プレースホルダーを確認
${PLUGIN_ROOT}はプラグインのルートパスに、${PLUGIN_DATA}はクライアントが管理する永続データディレクトリに、それぞれ自動展開されます。リモートのMCPサーバーに接続する場合は、typeを"streamable-http"に変更し、urlにHTTPSエンドポイントを指定してください。
ステップ3:ディレクトリ構成を確認する
最終的なディレクトリ構成は以下のようになっているか確認しましょう。
my-plugin/
├── plugin.json
├── skills/
│ └── greet/
│ └── SKILL.md
└── mcp.jsonplugin.jsonとmcp.jsonの$schemaが同じバージョン(1.0.0)を指していることも忘れずにチェックしてください。
ChatGPT / Codexでプラグインを読み込む
ChatGPTデスクトップアプリまたはCodex CLIでプラグインを利用する手順を解説します。ここからは、作成したプラグインをローカルマーケットプレイス経由で読み込む方法を紹介します。
プラグインフォルダを配置
作成したプラグインフォルダを、リポジトリのルートにあるplugins/ディレクトリにコピーします。
mkdir -p ./plugins
cp -R /path/to/my-plugin ./plugins/my-pluginマーケットプレイスファイルを作成
リポジトリの.agents/plugins/ディレクトリにmarketplace.jsonを作成します。このファイルが、ChatGPTデスクトップアプリにプラグインの所在を伝える役割を果たします。
mkdir -p .agents/plugins{
"name": "local-repo",
"plugins": [
{
"name": "my-plugin",
"source": {
"source": "local",
"path": "./plugins/my-plugin"
},
"policy": {
"installation": "AVAILABLE",
"authentication": "ON_INSTALL"
},
"category": "Productivity"
}
]
}source.pathはマーケットプレイスルートからの相対パスで、必ず./から始める必要があります。
ChatGPTデスクトップアプリでプラグインを確認
ChatGPTデスクトップアプリを再起動し、Pluginsメニューを開きます。ローカルマーケットプレイスが認識されていれば、作成したプラグインが一覧に表示されるはずです。プラグインを選択してインストールすれば、SkillsやMCPサーバーがセッション内で利用可能になります。
Codex CLIの場合:CLIからマーケットプレイスを追加
Codex CLIを使う場合は、以下のコマンドでマーケットプレイスを登録できます。
codex plugin marketplace add ./local-marketplace-root登録状況はcodex plugin marketplace listで確認できます。
@plugin-creatorを使う方法(代替手順)
手動でファイルを作成する代わりに、ChatGPTのWorkモードまたはCodexで@plugin-creatorスキルを呼び出す方法もあります。プロンプトでプラグインの概要を伝えるだけで、plugin.jsonやマーケットプレイスエントリを自動生成してくれるため、より手軽にセットアップが可能です。
VS Codeでプラグインを読み込む
VS Codeで利用する場合は、公式ドキュメントに従ってセットアップを行いましょう。作成したプラグインディレクトリをワークスペースに配置し、VS Codeがplugin.jsonを検出すると、SkillsとMCPサーバーが自動的にロードされます。
Cursorでプラグインを読み込む
Cursorでの利用方法は、Cursor公式のプラグインドキュメントで案内されています。基本的な手順はVS Codeと同様で、プラグインディレクトリを所定の場所に配置するとクライアントが自動認識する流れです。
【業界別】Agent Pluginsの活用シーン
Agent Pluginsは特定の業界に限定されるツールではなく、AIエージェントを活用するあらゆる分野で恩恵をもたらす可能性を持っています。ここからは、特に相性の良い業界をいくつかピックアップして解説します。
ソフトウェア開発
Agent Pluginsが最も直接的にインパクトを与えるのは、やはりソフトウェア開発の現場です。これまでCursor用に作ったコードレビューのSkillをGitHub CopilotやVS Codeでも再利用できるようになるため、チーム内で異なるエディタを使っていても、共通のコーディング規約やベストプラクティスを統一的に適用できるようになるでしょう。
生成AIを搭載したSaaSについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

DevOps・インフラ運用
デプロイメントの自動化やモニタリングツールとの連携において、MCPサーバー設定を1箇所に集約できるメリットは大きいでしょう。CI/CDパイプラインの構成や障害対応の手順をSkillとしてパッケージングすれば、運用ナレッジの属人化を防ぎつつ、複数のエージェントクライアントから一貫した操作が可能になります。
ITインフラ分野における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

研究・教育
研究機関や大学において、実験プロトコルやデータ分析の手順をAgent Skillとして整備しておけば、研究室のメンバーが使うエディタやツールを問わず、同一のワークフローを共有できるようになるでしょう。
教育業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

【課題別】Agent Pluginsが解決できること
続いて、Agent Pluginsが解決できる具体的な課題を、カテゴリごとに整理しておきましょう。
クライアントごとのプラグイン二重管理を解消
これまでは、同じ機能を持つプラグインでもCursor向け・VS Code向け・Codex向けと個別に作り分ける必要がありました。Agent Pluginsでは、ポータブルなコア部分を共通化し、クライアント固有の拡張だけを逆ドメイン名のディレクトリで分離できるため、メンテナンスの工数削減が期待できます。
チーム内のツール分断を統一
開発チームのメンバーがそれぞれ異なるAIコーディングエージェントを利用している場合、コーディング規約や運用手順の統一が困難でした。Agent PluginsでSkillを共有することで、ツールに依存しないチーム標準を構築できるようになるでしょう。
プラグインのエコシステム参入障壁を低減
個人開発者や小規模チームにとって、複数のクライアント向けにプラグインを別々に公開・保守するのは負担が大きい作業でした。Agent Pluginsの統一フォーマットにより、1つのパッケージで主要なクライアントすべてにリーチできるようになるでしょう。
Agent Pluginsを使ってみた
ここからは、実際にAgent Plugins仕様に準拠したプラグインを作成し、Codex CLI上で動作させるまでの全工程を検証してみます。
プラグインのディレクトリを作成
今回はagent-plugins-demoというプロジェクトディレクトリをローカルに作成し、その中にプラグインを配置していきます。ターミナルで以下を順に実行します。
mkdir -p agent-plugins-demo
cd agent-plugins-demo
# マーケットプレイスとプラグイン用のディレクトリ構成を一括作成
mkdir -p .agents/plugins
mkdir -p plugins/hello-plugin/.codex-plugin
mkdir -p plugins/hello-plugin/skills/greetマニフェストとSkillを作成
まず、.codex-plugin/plugin.jsonにプラグインのマニフェストを作成します。
{
"name": "hello-plugin",
"version": "1.0.0",
"description": "挨拶してくれるデモプラグイン",
"skills": "./skills/"
}
次に、skills/greet/SKILL.mdにスキルの定義を記述します。今回はプラグイン由来の応答であることが明確にわかるよう、特徴的なフォーマットを指定しました。
---
name: greet
description: Greet the user warmly in Japanese and offer help.
---
ユーザーに挨拶する際は、必ず以下のフォーマットに従ってください。
1. 「🤖 Agent Pluginsのgreetスキルが起動しました!」と最初に宣言する
2. 続けて日本語で温かく挨拶する
3. 最後に「何をお手伝いしましょうか?」と尋ねる
マーケットプレイスを登録
.agents/plugins/marketplace.jsonにマーケットプレイスのカタログファイルを作成します。
{
"name": "demo-marketplace",
"plugins": [
{
"name": "hello-plugin",
"source": {
"source": "local",
"path": "./plugins/hello-plugin"
},
"policy": {
"installation": "AVAILABLE",
"authentication": "ON_INSTALL"
},
"category": "Productivity"
}
]
}
ファイル作成後、ターミナルでマーケットプレイスをCodex CLIに登録します。
codex plugin marketplace add .Added marketplace 'demo-marketplace' from /Users/ユーザー名/agent-plugins-demo.と表示されれば成功です。codex plugin marketplace listで確認すると、デフォルトのopenai-bundledとopenai-curatedに加えて、自作のdemo-marketplaceが一覧に表示されていることが確認できました。

Codex CLIでプラグインの動作を確認
実機テストです。agent-plugins-demoディレクトリ内でCodex CLIを起動します。
codexCodex CLI(v0.147.0)が起動したら、プロンプトに「挨拶して」と入力してみます。
すると、Codexは最初に「hello-plugin:greet スキルを使って、心を込めてご挨拶します。」と表示し、自作プラグインのスキルを使うことを宣言しました。続いて「Read SKILL.md (hello-plugin:greet skill)」というログが表示され、SKILL.mdが実際に読み込まれたことが確認できます。
最終的な応答は以下のとおりです。

SKILL.mdに記述した3つのフォーマット(宣言→挨拶→質問)がすべて忠実に反映されており、プラグインのSkillがCodex CLIの応答を確実に制御していることが実証されました。
よくある質問
最後に、Agent Pluginsに関して、多くの方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめました。
Agent Pluginsでエージェント拡張の新時代に備えよう!
Agent Pluginsは、AIエージェントのプラグインを「一度作れば、どこでも動く」共通フォーマットにまとめる初の業界横断的な試みです。v1.0.0は意図的にスコープを絞った最小限の仕様ですが、主要5社が足並みを揃えて策定した事実は、今後のエコシステム拡大を期待させるものでしょう。
AIエージェントを開発・運用している企業にとっては、早い段階でこの規格への対応を検討しておくことが、将来的な開発効率とエコシステムへのアクセスの両面で有利に働くはずです。
最後に
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