Amazon Bedrockとは?100以上の生成AIモデルを利用できる!使い方や何ができるか徹底解説

押さえておきたいポイント
  • Amazon BedrockはAWS上で100種以上の生成AIモデルを単一APIから手軽に利用できるクラウドサービス
  • サーバー不要で自社データを用いたAIモデルのカスタマイズやRAG実装ができ、AIエージェント作成などエンタープライズ向け機能が充実
  • 用途に応じたモデルの使い分けや新料金ティアによるコスト最適化ができ、ガードレール機能も備え安全な本番運用を強力にサポート

Amazon BedrockはAWSのサービスの一つで、様々な企業のAIモデルを手軽に利用できます。具体的には、高性能なClaudeシリーズやAmazon Novaシリーズ、OpenAI互換のオープンウェイトモデル(gpt-oss系)、画像生成で有名なStable Diffusionなども利用可能です。

この記事では、そんなAmazon Bedrockの概要や、AIモデルの利用方法などをご紹介します。最後まで読んだ方は、AWS上で簡単に、有名なAIモデルを動かしたり、自社データを使ってカスタマイズしたりできるようになります。

ぜひ、最後までご覧ください。

\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/

  1. Amazon Bedrockとは
    1. 基盤モデルとエージェントツールが簡単に利用可能に
    2. Amazon Bedrockで利用できる生成AIの種類
  2. Amazon Bedrockでできること
    1. 多彩な生成AIモデルのAPI利用
    2. 生成AIモデルのカスタマイズ
    3. ガードレール
    4. パフォーマンスの最適化
    5. 監視・可観測性(Observability)
    6. 外部ツール連携・AIエージェント作成
    7. Amazon Bedrock AgentCore
    8. Amazon Bedrock Flows
  3. Amazon Bedrockの使い方
  4. Amazon Bedrockを利用するメリット
  5. Amazon Bedrockの注意点・失敗ポイント
  6. 用途別推奨モデル選択ガイド
  7. Amazon Bedrockの料金体系
  8. AWSのSageMakerとの違い
  9. Amazon Bedrockの業界別活用シーン
    1. 金融業界
    2. 医療業界
    3. 製造業界
    4. カスタマーサポート
  10. Amazon Bedrockの活用事例
    1. セキュリティアラートの高速化(Reco社)
    2. メルマガ作成・校正の工数削減(オイシックス・ラ・大地)
    3. SlackへのBedrock AgentCore統合
  11. Amazon Bedrockを活用するためのステップ
    1. ガイド付きワークショップで一般的なユースケースを詳しく見る
    2. さまざまな特徴量や機能ライブラリのデモを検索する
  12. Amazon Bedrockのトレンド・アップデート情報
    1. NVIDIA Nemotron 3 Super追加
    2. WebRTCサポート追加(AgentCore Runtime)
    3. Compare models新機能
    4. GLM 5 & Minimax M2.5モデル追加
    5. V-RAG発表(動画RAG)
  13. Amazon Bedrockのよくある質問
    1. Amazon Bedrockは無料で試せますか?
    2. Amazon BedrockとChatGPTの違いは何ですか?
    3. プログラミングの知識がなくても使えますか?
    4. 日本語に対応していますか?
    5. 既存のAWSサービスと連携できますか?
    6. データはAIの学習に使われますか?
  14. Amazon Bedrockで生成AI活用を加速させよう
  15. 最後に

Amazon Bedrockとは

Amazon Bedrock(読み方はアマゾン ベッドロック)は、AWSの生成AIサービスです。このサービスを利用することで、「様々な企業の生成AIモデル(基盤モデル)」を、APIを通じて利用できます。

参考:https://aws.amazon.com/jp/bedrock/

そのため、さまざまな生成AIモデルから好きなものを選び、自分のタスクに好きなAIを活用できるようになったのです。AmazonのAIはもちろん、あの「Stable Diffusion」で有名なStability AIのAIモデルも、AWSを通して利用できます。

なお、ここで言う基盤モデルとは事前学習済みの大規模な生成AIモデルを指します。自社データを用いたファインチューニングやエンベディングによって、様々なカスタマイズも可能になります。

Amazonの関連サービスや社内での使い方については、以下もご確認ください。

基盤モデルとエージェントツールが簡単に利用可能に

Amazon BedrockはAWS上で複数のプロバイダーの基盤モデルを扱え、カスタマイズやナレッジベース、ガードレール機能を備えているため、エンタープライズ向け生成AIプラットフォームとして強力な選択肢となります

自社データを活用したRAGの構築やモデルのファインチューニング、AIエージェントの本番運用まで、一つのサービス上で完結できる点が大きな特徴です。インフラの管理はAWSに委ねられるため、開発チームはビジネスロジックの実装に集中できます

Amazon Bedrockで利用できる生成AIの種類

Amazon Bedrockで利用できるプロバイダー(開発元)・AIモデルは多種多様です。その種類は、LLM・画像生成AI・動画生成AI等を合わせて数百規模にのぼります。

Anthropicの「Claude」シリーズやAmazon独自の「Nova」シリーズをはじめ、Meta・Mistral AI・Stability AIなど、各分野で実績のあるモデルが揃っています。テキスト生成から画像・動画の生成まで幅広いモダリティに対応しており、用途に応じたモデルの選択が可能です

Amazon Bedrockでできること

Amazon Bedrockを使えば、以下のようなことが実現できます。

参考:https://aws.amazon.com/jp/bedrock/
  • 主要なAIスタートアップ企業の生成AIモデルを利用する
  • 各企業の生成AIモデルを使って生成AIを拡張する
  • 各企業の生成AIを自社のデータで学習させられる
  • AWS機能を活用して自社アプリに統合する

ここでは、そんなAmazon Bedrockの機能・できることについて、詳しくみていきましょう!

多彩な生成AIモデルのAPI利用

Amazon Bedrockでは、サーバー不要で、AWSのクラウドから各社の生成AIモデル(のAPI)にアクセスできます。

Amazon Bedrockのモデル一例
参考:https://aws.amazon.com/jp/bedrock/model-choice/

Amazon Bedrockで利用できるプロバイダー(開発元)・AIモデルは下記のとおり多種多様。その種類は、LLM・画像生成AI・動画生成AI等を合わせて100を超えます。

クリックで表示
  • AI21 Labs
  • Anthropic (Claude 3.5 Sonnet / Haiku など)
  • Cohere
  • DeepSeek
  • Luma AI
  • Meta (Llamaシリーズ)
  • Mistral AI
  • OpenAI 互換モデル (gpt-oss-120b / gpt-oss-20b など)
  • Qwen
  • Stability AI
  • TwelveLabs
  • Writer
  • Amazon (Amazon Nova Micro / Lite / Pro など)
  • その他、新興AIスタートアップのオープンソースモデル

また、Amazon Bedrockは海外リージョン限定で、外部でカスタマイズされたAIモデルのインポート・アクセスにも対応。以上を通して、自社のニーズに合った生成AIモデルが使用可能です。さらに、2026年2月にはフルマネージドなオープンウェイトモデルの拡充も行われ、「各社のモデルを束ねる場」としての価値がさらに増しています。

生成AIモデルのカスタマイズ

Amazon Bedrockは、生成AIモデルの機能拡張・カスタマイズにも対応しています。具体的には、下記のようなことがAWSのクラウド上で可能です。

  • RAG実装・知識の拡張(Amazon Bedrock ナレッジベース)
  • モデルのファインチューニングや回答形式の調整
  • 生成AIツールと外部データの連携(データオートメーション)
  • 生成AIモデルの蒸留

2026年2月には強化学習ファインチューニング(RFT)が拡張され、OpenAI互換APIでのオープンウェイトモデルのカスタマイズがより容易になりました。サーバーやGPUを用意する必要がなく、簡単に競合と差別化した生成AIモデルを構築できます。

ガードレール

Amazon Bedrockは、生成AIモデルを外部ユーザーへ公開する際に欠かせないガードレール(回答の検閲機能)も完備。生成AIを活用して、下記のようなことが行えます。

  • 任意の規制(レギュレーション)に基づく回答の検閲
  • データに基づくハルシネーションの検出
  • 有害なテキスト・画像のブロック

これは『責任あるAI』が求められる現代の課題に対応した機能です。最近のアップデートでは、マルチモーダル毒性検知機能が追加され、画像とテキストデータの両方に同じコンテンツフィルタリングポリシーを適用できるようになりました。単なる検閲機能にとどまらず、運用ポリシーの管理や画像の安全性まで幅広くカバーします。

パフォーマンスの最適化

Amazon Bedrockでは、生成AIモデルのコスト・回答速度の最適化も、下記の機能から可能です。

  • 既出・繰り返しのプロンプトを読み飛ばす「プロンプトキャッシュ」
    (2026年1月には1時間のTTLオプションが追加され、長時間のセッションやバッチ処理でのコスト効率が大幅に向上
  • プロンプトの作成・評価ができる「プロンプトマネジメント」
  • 最適なモデルを自動で選ぶ「インテリジェントプロンプトルーティング」
  • 生成AIモデルの蒸留

従量課金制のAPIによってコストを抑えられる点も、大きな魅力です。

監視・可観測性(Observability)

本番運用向けサービスとしての価値訴求が強くなっており、2026年3月にはCloudWatchメトリクスとして、初回トークン受信までの時間(TTFT: TimeToFirstToken)とクォータ使用率(EstimatedTPMQuotaUsage)の観測対応が追加されました。これにより、推論レイテンシーとAPI制限の監視が容易になりました

外部ツール連携・AIエージェント作成

Amazon Bedrockでは、「Amazon Bedrock エージェント」と「Amazon Bedrock AgentCore」の2機能を通して、AIエージェントの作成・実装も可能。うち、Amazon Bedrock エージェントでは基本的なAIエージェントが、Amazon Bedrock AgentCoreではより高度かつ専門化されたAIエージェントがそれぞれ作れます。

Amazon Bedrock AgentCore

以前は「Amazon Bedrock Agents」として提供されていた機能が進化し、現在は本番運用向けのエージェントプラットフォーム「AgentCore」として強力に訴求されています。

2025年10月には一般提供(GA)が開始され、同時にAmazon VPCやAWS PrivateLinkを通じたセキュアなネットワーク接続、AWS CloudFormationによるインフラのコード化(IaC)、およびリソースのタグ付け(tagging)にフル対応しました。

エンタープライズの厳格なセキュリティ・管理要件を満たすプラットフォームとして成熟しています。AgentCoreは以下のコンポーネントで構成されます。

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コンポーネント名説明
Runtimeエージェントを実行・スケーリングするための心臓部。2026年3月の更新により、処理パフォーマンスと安定性がさらに向上しています。
Memoryユーザーごとの会話状態やパーソナライズ情報を保持する記憶領域。2026年3月のアップデートで、より長期間かつ複雑なコンテキストの保持に対応しました。
Gatewayツール連携の制御プレーン。2026年1月〜2月のアップデートでサーバーサイドツール実行(server-side tool execution)が追加され、エージェント実装の複雑さが大幅に低減しました。
Identityエージェントの認証・権限を管理。
Observabilityエージェントの実行状態を監視。
Amazon Bedrockの進化したコンポーネント

Amazon Bedrock Flows

GUI上で基盤モデル、プロンプト、エージェント、ナレッジベースなどをノードとしてつなぎ合わせ、コーディングなしで生成AIワークフローを構築できる機能です。複雑な処理の流れを視覚的に設計できるため、エンジニア以外のメンバーもワークフローの構造を把握しやすくなります。条件分岐や繰り返し処理にも対応しており、社内ドキュメントの検索から回答生成・承認フローまで、一連の業務プロセスをまとめて自動化できます

Amazon Bedrockの使い方

まずは、以下の手順に従って、モデルを選ぶ画面まで進みましょう。

  1. AWSマネジメントコンソール(https://aws.amazon.com/jp/console/)にサインイン
  2. 「Amazon Bedrock」で検索
  3. 利用したいリージョンを選択(東京リージョン ap-northeast-1 やバージニア北部 us-east-1 など、用途に合わせて選択可能)
  4. 「Get started」をクリック
  5. 左カラムから「Base models」にアクセス

ここまで行けば、好きな生成AIモデルを利用できます。多くのサーバーレス基盤モデルは即時利用可能になっています(2025年10月の自動有効化アップデートによる)。

ただし、AnthropicのClaude系モデルなど一部のモデルについては、初回利用時に簡単なユースケース申請フォームの提出が必要な場合があります。また、左カラムの「Playground」では、Chat・Text・ImageのそれぞれのAIモデルを、実際に使って試すことが可能です。例えば、「Claude 3.5 Sonnet」や「Amazon Nova」を選択して、Chat画面で質問を投げかけることができます。

Amazon Bedrockを利用するメリット

Amazon Bedrockの導入を検討する際、自社の環境や用途との相性を事前に把握しておくことが判断の助けになります。ここでは、特にAWSをすでに活用している企業や、複数のAIモデルを比較しながら開発を進めたい企業にとってのメリットを整理します。

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項目説明
AWS基盤との親和性既存のAWS環境やセキュリティポリシーをそのまま活かせるため、AWSを利用中の企業に最適です。
複数モデルの比較検討単一のAPIで複数企業のモデルを切り替えられるため、用途に応じた最適なモデル選定やベンダーロックインの回避が可能です。
エージェントの本番運用AgentCoreなどの充実した機能により、PoC(概念実証)から本番環境への移行がスムーズに行えます。
Amazon Bedrockを利用するメリット

Amazon Bedrockの注意点・失敗ポイント

Amazon Bedrockは従量課金制で手軽に始められる反面、設計や運用の方針を曖昧なまま進めると、後から想定外の問題が発生するケースがあります。特にモデル選定・コスト管理・セキュリティの3点は、導入前に方針を固めておくことが運用の安定につながります。

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項目説明
モデル選定ミス用途に対して過剰に高価なモデルを選んでしまうケース。簡単な要約なら軽量モデル(Nova Microなど)、複雑な推論なら高性能モデル(Claude 3.5 Sonnetなど)という使い分けが重要です。
コスト管理不足Flex、Priority、Reservedなどのティアを適切に使い分けないと、想定外のコスト増を招く可能性があります。
ガードレール未設定企業向けアプリケーションにおいて、Guardrailsによる出力統制やセキュリティフィルタリングを設定しないまま公開するのはリスクが伴います。
本番監視不足TTFTやクォータ使用率などのObservability(可観測性)メトリクスを監視しないと、パフォーマンストラブルへの対応が遅れます。
Amazon Bedrockの注意点と失敗ポイント

用途別推奨モデル選択ガイド

Amazon Bedrockはモデルの選択肢が多いため、業務の目的に応じて最適なものを使い分ける必要があります。

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用途モデル
高度な推論・コーディング・複雑なエージェントAnthropic Claude 3.5 Sonnet, Amazon Nova Pro
社内FAQ・RAG(検索拡張生成)Amazon Nova Lite, Claude 3 Haiku
大量のテキスト要約・バッチ処理Amazon Nova Micro, gpt-oss系
画像生成Stability AI (Stable Diffusion), Amazon Titan Image Generator
Amazon Bedrockを使用する上での用途別モデル選択ガイド

上記はあくまでも選択の目安であり、実際の精度やコストは用途・データの特性によって異なります。まずはPlaygroundで複数のモデルを試し、自社のユースケースに合ったモデルを検証することをおすすめします。

Amazon Bedrockの料金体系

Amazon Bedrockでは、以下の実行において、料金がかかります。

  • モデルの推論
  • カスタマイズ・付加機能

さらに、それぞれのプラン概要について、以下の表にまとめました。

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カテゴリ機能概要利用料金
モデルの推論オンデマンド・バッチでのAIモデル使用・使用した分だけ支払う
・テキスト生成モデルの場合、入力トークンと出力トークンごとに課金される
・埋め込みモデルの場合、入力トークンごとに課金される
・画像生成モデルの場合、生成された画像ごとに課金される
・複数回の入出力を1回にまとめるバッチモードは通常の半額で使える
モデルによって変動
プロビジョンドスループットでのAIモデル使用・特定のベースモデルまたはカスタムモデルのモデルユニットを購入できる
・時間単位で課金される
・1ヶ月または6ヶ月の期間を柔軟に選択できる
モデルによって変動
レイテンシー最適化・モデルの回答速度を改善できるモデルによって変動
Marketplace モデル・各自で調達した生成AIモデルが使える
・サーバー等の使用量で課金される
モデルによって変動
カスタマイズModel customization (fine-tuning)・自社データを使用して基盤モデルをカスタマイズできる
・テキスト生成モデルの場合、モデルの学習に基づいて課金される
モデルによって変動
プロンプトキャッシュ・既出、繰り返しのプロンプトの読み込みを省略できるモデルによって変動
プロンプトの管理と最適化・プロンプトのバリエーション作成
・テストを効率化できる
1,000 トークンあたり0.030ドル
インテリジェントプロンプトルーティング・プロンプトに応じて最適な品質、コスト、速度の生成AIモデルを自動選択できる1,000 件のリクエストあたり1ドル
ガードレール・表示させたくない回答を検出して非表示にできる・コンテンツフィルター:1,000テキストユニットあたり0.15ドル

・1画像あたり0.00075ドル・トピックの拒否:1,000テキストユニットあたり0.15ドル

・機密情報フィルター :1,000 テキストユニットあたり0.10ドル

・機密情報フィルター(正規表現):無料・ワードフィルター:無料

・ハルシネーションチェック:1,000テキストユニットあたり0.10ドル

・自動推論チェック:1,000テキストユニットあたり0.17ドル/任意のレギュレーション
ナレッジベース学習範囲外の知識、独自データをAIモデルに提供できる(RAG)・構造化データの取得(SQL生成):1,000クエリあたり2ドル

・Amazon-rerank-v1.0:1,000クエリあたり1ドル
エージェント・AIエージェントを作成・実装できるモデルによって変動
フロー・生成AIモデル、外部ツール、データベース等をシームレスに連携できる1,000 ノード遷移あたり0.035ドル
評価・生成AIモデルの回答を別の生成AIモデルで評価できる
・人間による評価(ヒューマンタスク)も選べる
入出力はモデル料金に準拠、ヒューマンタスクは1タスクあたり0.21ドル
Amazon Bedrockの機能概要・料金

2025年11月以降、推論料金の体系が大幅にアップデートされ、ワークロードの要件に応じた柔軟な選択が可能になりました。

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ティア説明
Standard tier通常の従量課金(オンデマンド)。日常的な生成AIワークロード向け。
Flex tierモデル評価やコンテンツ要約など、リアルタイム性が求められない非タイムクリティカルな用途向けに、コストを抑えた料金で提供。
Priority tierリアルタイムのカスタマーサービスなど、応答速度が重要なライブアプリケーション向けに、プレミアム料金で優先的な処理を提供。
Reserved tierミッションクリティカルな用途向けに、1ヶ月または3ヶ月単位で計算容量を予約し、予測可能なパフォーマンスを固定料金で確保(2026年1月に対象モデル拡大)。
Amazon Bedrockのティア表

具体的な価格や利用できるAIモデルは、選択するAIモデルやプロバイダー、リージョン(地域)によって異なります。「アジアパシフィック(東京)」リージョンで使えるLLMについては、以下の料金表を参考にしてください。

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プロバイダーAIモデル入力料金(オンデマンド・1,000トークンあたり)出力料金(オンデマンド・1,000トークンあたり)入力料金(バッチ・1,000トークンあたり)出力料金(バッチ・1,000トークンあたり)
AmazonAmazon Nova Micro0.000037ドル0.000168ドル0.000021ドル0.000084ドル
Amazon Nova Lite0.000072ドル0.000288ドル0.000036ドル0.000144ドル
Amazon Nova Pro0.00096ドル0.00384ドル0.00048ドル0.00192ドル
AnthropicClaude Sonnet 4.50.003ドル0.015ドルなしなし
Claude Sonnet 4.5 (ロングコンテキスト)0.006ドル0.0225ドルなしなし
Claude Sonnet 40.003ドル0.015ドル0.0015ドル0.0075ドル
DeepSeekDeepSeek-V3.10.000351ドル0.001016ドルなしなし
OpenAIgpt-oss-20b0.00008ドル0.00036ドル0.00004ドル0.00018ドル
gpt-oss-120b0.00018ドル0.00073ドル0.00009ドル0.00036ドル
QwenQwen3 Coder 30B A3B0.00018ドル0.00073ドル0.00009ドル0.000365ドル
Qwen3 32B0.00018ドル0.00073ドル0.00009ドル0.000365ドル
Qwen3 235B A22B 25070.00027ドル0.00106ドル0.000135ドル0.00053ドル
Qwen3 Coder 480B A35B0.00027ドル0.00218ドル0.00027ドル0.00109ドル
GoogleGemma 3 4B0.00005ドル0.0001ドルなしなし
Gemma 3 12B0.00011ドル0.00035ドルなしなし
Gemma 3 27B0.00028ドル0.00046ドルなしなし
MiniMaxMiniMax M20.00036ドル0.00145ドルなしなし
MiniMax M2.10.00036ドル0.00144ドルなしなし
MiniMax M2.50.0003ドル (US)0.0012ドル (US)なしなし
Moonshot AIKimi K2 Thinking0.00073ドル0.00303ドルなしなし
Kimi K2.50.00072ドル0.0036ドルなしなし
NVIDIANemotron Nano 20.00007ドル0.00028ドルなしなし
Nemotron 3 Nano 30B0.00007ドル0.00029ドルなしなし
Nemotron 3 Super 120B0.00015ドル (US)0.00065ドル (US)なしなし
Z.AIGLM 4.7 Flash0.00008ドル0.00048ドルなしなし
GLM 4.70.00072ドル0.00264ドルなしなし
GLM 50.001ドル (US)0.0032ドル (US)なしなし
Amazon Bedrockで使えるLLMの料金

クラウドでの生成AI活用について詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご確認ください。

AWSのSageMakerとの違い

AWSのもう一つの主要AIサービスである「Amazon SageMaker」との違いは、導入判断の重要な軸となります。

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サービス名説明
Amazon BedrockAPI経由で学習済みの基盤モデルを呼び出すフルマネージドサービス。迅速なPoC、アプリケーションへのAI機能の組み込み、運用管理の簡素化を重視する場合に適しています。
Amazon SageMaker機械学習モデルの構築、学習、デプロイを行うための統合開発環境。独自のカスタムモデルをゼロから構築したい場合や、データサイエンティストが詳細なチューニングを行いたい場合に適しています。
Amazon SageMakerとの比較

一言で表すと、Amazon Bedrockは「既存の優れたAIモデルをすぐに使いたい」企業向け、Amazon SageMakerは「独自のAIモデルをゼロから作り込みたい」チーム向けのサービスです。生成AIを活用したアプリケーション開発や業務効率化が目的であればBedrock、機械学習の専門知識を活かして独自モデルを構築・管理したい場合はSageMakerが適しています。まずは目的を明確にした上で、どちらのサービスが自社の課題に合っているかを検討してみてください

Amazon Bedrockの業界別活用シーン

Amazon Bedrockは、金融、医療、製造、小売など幅広い業界の日本企業でも活用が進んでいます。

生成AIの日本企業の活用事例は下記で紹介

金融業界

膨大な規程集や業務マニュアルをAmazon Bedrock Knowledge Basesに取り込み、社員が自然言語で照会できる社内QAシステムの構築が可能です。これまで担当者への問い合わせや紙の資料検索に費やしていた時間を大幅に削減できます。また、AgentCoreを活用した営業支援エージェントの構築により、顧客情報の収集から提案資料の下書き生成まで、一連の営業プロセスを自動化する取り組みも進んでいます

金融業界の活用事例をより詳しく知りたい方は、下記記事もご確認ください。

医療業界

医療機器メーカーや医療機関では、品質管理システム(QMS)に関わる膨大なドキュメントの管理・検索にAmazon Bedrockを活用できます。規制対応や監査対応で必要な文書を素早く特定できるほか、最新の医学文献や論文の要約・多言語翻訳にも活用されており、医療従事者の情報収集にかかる負担を軽減します

医療業界の活用事例を詳しく知りたい方は、下記記事もご確認ください。

製造業界

製造現場では、設計ドキュメントや仕様書をナレッジベース化し、エンジニアが必要な情報を即座に検索できる環境の整備が求められてきています。また、過去の設備障害対応履歴をRAGで活用することで、トラブル発生時に類似事例と対処法を素早く提示する支援システムの導入も広がっています。属人化しがちな現場ノウハウをAIで活用できる形に整備できます。

製造業界の活用事例を詳しく知りたい方は、下記記事もご確認ください。

カスタマーサポート

顧客からの問い合わせ対応では、テキストだけでなく画像を含む問い合わせへの対応が課題となるケースがあります。Amazon Bedrockのマルチモーダルモデルを活用することで、顧客が送付した商品の写真や画面キャプチャを解析し、適切な回答を自動生成する支援システムの構築が可能です。オペレーターの対応品質の均一化や、一次解決率の向上につながる取り組みとして注目されています。

カスタマーサポートの活用は、下記記事もご確認ください。

Amazon Bedrockの活用事例

Amazon Bedrockは、セキュリティ対応の効率化から社内業務の自動化、Slackなどのビジネスツールとの連携まで、幅広い場面での活用が進んでいます。ここでは、実際の企業・サービスにおける具体的な導入事例を3つご紹介します。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

セキュリティアラートの高速化(Reco社)

AWSは、Reco社がAmazon Bedrock上のClaudeを活用して、難解なセキュリティアラートを担当者がすぐに理解できる説明文へ自動変換する事例を紹介しています。prompt cachingの活用により推論遅延を75%削減し、調査時間を54%、対応時間を63%改善したとのことです。セキュリティ運用における人的負担の軽減と、インシデント対応のスピードアップを同時に実現した事例として注目されています。

メルマガ作成・校正の工数削減(オイシックス・ラ・大地)

株式会社オイシックス・ラ・大地は、Amazon Bedrockを導入することで全社員が安全に生成AIを利用できる環境を整備しました。その結果、メルマガの作成で月間133時間、校正で月間200時間の工数削減を実現しています。特定の部署だけでなく全社員が活用できる基盤を構築した点が、導入効果の最大化につながった事例です。

SlackへのBedrock AgentCore統合

AWSは、Amazon Bedrock AgentCoreをSlackに統合する実装例を公開しています。署名検証やスレッド単位の会話記憶、3秒タイムアウトの回避といった実務上の課題を、API Gateway・Lambda・SQS・AgentCore Memoryを組み合わせることで解決しています。普段使いのビジネスチャットツールから業務エージェントを自然に呼び出せる構成として、社内AI活用の参考になる事例です。

Amazon Bedrockを活用するためのステップ

Amazon Bedrockの概要を把握したら、実際に手を動かして理解を深めることが近道です。AWSは学習・検証向けのリソースを豊富に用意しています。

STEP

ガイド付きワークショップで一般的なユースケースを詳しく見る

AWSが提供する公式ワークショップやハンズオンでは、RAGの構築やAgentCoreを用いたエージェント開発を実際に体験できます。単に動かすだけでなく、ナレッジベースへのデータ登録方法やガードレールの設定手順、エージェントへのツール連携など、本番運用を見据えた実装の流れを一通り学べる構成になっています

特にAWS Workshop Studio(workshop.aws)では、難易度別・ユースケース別にコンテンツが整理されており、チームのスキルレベルに合わせた学習が可能です。社内勉強会やPoC立ち上げ時の足がかりとしても活用できます。

STEP

さまざまな特徴量や機能ライブラリのデモを検索する

BedrockのマネジメントコンソールにあるPlaygroundでは、コードを書かずにモデルの動作を確認できるため、モデル選定の初期検証に役立ちます。さらに、GitHubのAWS公式サンプルリポジトリ(aws-samples)には、RAG・エージェント・マルチモーダル活用など、実務に近いユースケースのコードが豊富に公開されています。自社の要件に近い実装例をベースにすることで、ゼロからの開発に比べて大幅に工数を削減できます。また、AWS公式ブログやre:Inventのセッション動画も、最新機能の活用方法を把握する上で参考になります。

Amazon Bedrockのトレンド・アップデート情報

Amazon Bedrockは継続的なアップデートが行われており、2026年も注目すべき新機能やモデルの追加が相次いでいます。ここでは、直近の主要なトレンド情報を5つピックアップしてご紹介します。

NVIDIA Nemotron 3 Super追加

Amazon BedrockにNVIDIA Nemotron 3 Superがフルマネージド・サーバーレスモデルとして追加されました。ハイブリッドMoEモデルでイノベーションを加速し、ビジネス価値を迅速に提供できます。開発者から注目を集めています。

WebRTCサポート追加(AgentCore Runtime)

Amazon Bedrock AgentCore RuntimeにWebRTCサポートが追加されました。ブラウザ・モバイル向け音声エージェントで低遅延の双方向音声・動画ストリーミングが可能になり、自然なリアルタイム会話体験を実現します

Compare models新機能

Amazon Bedrockコンソールに「Compare models」機能が登場しました。複数モデルの性能を簡単に比較・評価できます。PoCの効率化に直結し、日本コミュニティで「神機能」と好評です。

GLM 5 & Minimax M2.5モデル追加

Amazon BedrockにGLM 5(長期agenticタスク・多段階推論特化)とMinimax M2.5(高速・token効率のagent-nativeモデル)が追加されました。企業向けAIエージェントの選択肢が広がります。

V-RAG発表(動画RAG)

Amazon BedrockでV-RAGが発表されました。既存画像資産をRAG検索し、視覚的アンカーとして動画生成が可能になります。ハルシネーション低減・ファインチューニング不要で、企業資産活用が容易です。

Amazon Bedrockのよくある質問

Amazon Bedrockは無料で試せますか?

無料トライアルは提供されていませんが、従量課金制のため少量のリクエストから低コストで試すことができます。まずはマネジメントコンソールのPlaygroundで動作を確認し、実際の利用量に応じた料金を見積もることをおすすめします。

Amazon BedrockとChatGPTの違いは何ですか?

ChatGPTはOpenAIが提供するエンドユーザー向けのチャットサービスです。Amazon BedrockはAWS上で複数社の生成AIモデルをAPIとして利用できる開発者・企業向けのプラットフォームであり、自社アプリへの組み込みやカスタマイズを前提とした用途に向いています。

プログラミングの知識がなくても使えますか?

マネジメントコンソールのPlaygroundやAmazon Bedrock Flowsを使えば、コードを書かずにモデルの動作確認やワークフローの構築が可能です。本格的なアプリケーション開発にはAPI連携の知識が必要になります。

日本語に対応していますか?

Amazon Nova、Claude 3シリーズなど、多くのモデルが日本語の入出力に対応しています。ただし、モデルによって日本語の精度に差があるため、用途に合ったモデルをPlaygroundで事前に検証することをおすすめします。

既存のAWSサービスと連携できますか?

Amazon S3、AWS Lambda、Amazon RDS、Amazon CloudWatchなど、主要なAWSサービスとの連携が可能です。既存のAWS環境に生成AI機能を追加する形で導入できるため、AWSを利用中の企業にとって親和性の高いサービスです。

データはAIの学習に使われますか?

Amazon Bedrockに送信したデータは、AWSおよびサードパーティのモデルの学習には使用されません。データはAWSのセキュリティポリシーに基づいて管理されます。詳細はAWS公式のデータプライバシーポリシーをご確認ください。

Amazon Bedrockで生成AI活用を加速させよう

Amazon BedrockはAWSのAIサービスで、様々な企業の生成AIモデルをAPI経由で利用できます。これにより、多様なAIモデルを選択してタスクに応じて活用可能です。利用可能なAIモデルには、AI21 Labs、Amazon、Anthropic、Cohere、Stability AIのものが含まれ、特定のモデルを使用するための申請が必要です。料金体系は、モデルの推論とカスタマイズ・付加機能の2つの部分で構成され、具体的な料金はモデルやプロバイダーによって異なります。

WEELが“失敗しないAI導入”を伴走します。

最後に

いかがだったでしょうか?

自社データを活かした生成AI導入やBedrock活用戦略を、要件整理から実装設計まで具体的に支援できる専門家がサポートします。

株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!

開発実績として、

・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント

などの開発実績がございます。

生成AIを活用したプロダクト開発の支援内容は、以下のページでも詳しくご覧いただけます。
➡株式会社WEELのサービスを詳しく見る。

まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
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生成AIを社内で活用していきたい方へ
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「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。

セミナー内容や料金については、ご相談ください。

また、サービス紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。

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監修者田村 洋樹

株式会社WEELの代表取締役として、AI導入支援や生成AIを活用した業務改革を中心に、アドバイザリー・プロジェクトマネジメント・講演活動など多面的な立場で企業を支援している。

これまでに累計25社以上のAIアドバイザリーを担当し、企業向けセミナーや大学講義を通じて、のべ10,000人を超える受講者に対して実践的な知見を提供。上場企業や国立大学などでの登壇実績も多く、日本HP主催「HP Future Ready AI Conference 2024」や、インテル主催「Intel Connection Japan 2024」など、業界を代表するカンファレンスにも登壇している。

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