
- Workspace Agentという新しいジャンルのAIエージェント
- 5つの専門エージェント(Documents、Slides、Sheets、Webpages、Podcasts)を備える
- 著作物はSkywork側も再利用できる点に注意が必要
2025年5月22日にSkywork AI社から最新プロダクト「Skywork Super Agents(以下Skywork)」がリリースされました!(日本と北米では同年5月19日に先行発表)
Skyworkは、ドキュメント、スライド、スプレッドシート、ウェブページ、ポッドキャストという5種類のアウトプットを、たったワンプロンプトで同時生成してくれるAIエージェントです。
「8時間の資料づくりを8分に短縮できたら」―そんな多忙なビジネスパーソンの願いから開発されており、公開直後から、業務効率化の必須ツールとして大きな話題を呼んでいます。
本記事では、Skyworkの概要や性能、特徴、料金プランからメリットデメリット、実際の使い方まで徹底解説。また近年話題のAIエージェントツール、「Manus」や「Genspark」などの他社ツールと比較して何がすごいのか、その実力に迫ります。
ぜひ最後までご覧ください。
\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/
Skyworkとは?

Skyworkは、従来のチャットボットとは一線を画す「Workspace Agent」という新ジャンルを掲げています。
一般的なチャットボット型のAIとは異なり、最初から5つの専門エージェント(Documents、Slides、Sheets、Webpages、Podcasts)が用意されており、それぞれが指示を受けると自律的に連携し、リサーチから資料作成までのタスクをワンストップで実行してくれます。
例えば、「来週の営業会議に備えて競合分析をまとめて」と入力すれば、詳細な調査レポート、図表入りのプレゼン資料、数式が入った比較表、LP風のWebページ、音声台本つきのポッドキャストまでをAIが一括で用意してくれるイメージです。
Skyworkの核となるDeep Researchは、スクレイピングと大規模言語モデルを組み合わせており、引用元URLを自動で付けながら必要な統計や二次資料を収集する仕組みになっています。
処理の大部分がクラウド上で完結するため、ユーザー側はブラウザかSlack/Teamsのコマンドだけで処理が完了することが可能です。
また、コストは「OpenAIの同等タスク比で約40%減」と公式から発表されています。(※1)
なお、中国初のAIエージェントサービスについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

Skyworkの特徴
Skyworkが他のAIツールと比較される主な特徴は大きく3つあります。
まず1つ目が「垂直特化」です。
5つの専門エージェントは、例えば、Slidesならアジェンダ自動構成とアニメーション指定、Sheetsならピボットや回帰分析など、それぞれ独自に最適化されたパラメータを持っているのが特徴です。
2つ目が「Deep Research」です。
再帰的な検索で引用を深掘りし、GAIAベンチマークで82.42点をマークし、業界首位に立っていると発表されています。
そして3つ目は「各種形式でのシームレスなダウンロード」です。

生成されたコンテンツはGoogle Slides/PowerPoint/PDF/HTMLなどの主要なフォーマットにワンクリックで変換でき、既存のツールでの共有や編集もスムーズに行うことができます。
こうした“深い検索×現場導線”の組み合わせが、従来ツールとの差別化ポイントとなっています。
Skyworkの性能
Skyworkは、公開資料によると、Deep ResearchモデルがGAIA 82.42点を記録し、OpenAI Deep Researchの79点台やManusの78点台を上回っているようです。

また、単一質問応答テスト「SimpleQA」では94.5点、平均応答速度は約6.8秒、五形式同時生成でも14秒前後とレスポンス速度も速いことがわかります。
内部試算では、同ボリュームの調査レポートを他社GPT-4系サービスで作る場合に比べ、APIコストを約40%削減できるとのこと!
こうした数値はまだベンダー公表が中心ですが、金融・コンサル・広告代理店など複数社でのPoCでも、ほぼ同水準が再現されたと報じられています。(※2)
Skyworkのライセンス
Skyworkのライセンスは、「成果物の著作権はユーザー側にあるが、Skyworkにも広範な再利用権を無償で与える」という内容になっています。
これは、生成されたブログ記事や営業資料をユーザーが自由に使える一方で、Skywork側もそれをマーケティング素材や学習データとして再利用できることを意味します。
利用用途と可否の目安
| 利用用途 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 商用利用 | ![]() | 成果物をビジネスで使用することは可能 |
| 改変 | ![]() | 生成データは自由に編集可能 |
| 配布 | ![]() | 顧客への配布資料として利用可能 |
| 特許使用 | ![]() | モデルやAPI自体の特許実施権は付与されない |
| 私的使用 | ![]() | 個人の学習や趣味での利用 |
Skyworkの料金
記事執筆時点(2025年11月)の公式発表による料金プランは以下のとおりです。
無料プランについての記載はありませんが、登録した初月は毎日ログインするたびに500クレジット、翌月からは毎週500クレジットが付与されるため、クレジットの範囲内であれば無料でツールを試すことが可能です。
料金プラン比較表
| プラン名 | 料金 | 請求サイクル | 月額換算 | お得度 |
|---|---|---|---|---|
| 月額プラン | 初月: $14.99(約2,338円)2ヶ月目以降: $16.99/月(約2,650円) | 毎月請求 | $16.99/月(約2,338円) | – |
| 四半期プラン | $39.99(約6,238円) | 3ヶ月ごとに請求 | $13.33/月(約2,079円) | 約21%お得 |
| 年間プラン | $149.99(約23,398円) | 年1回請求 | $12.50/月(約1,950円) | 約26%お得 |
全プラン共通特典一覧
| 特典項目 | 内容 | 有効期間 |
|---|---|---|
| 初月クレジット | 500クレジット/日 | 1日間有効 |
| 2ヶ月目以降クレジット | 500クレジット/月 | 7日間有効 |
| 月間合計クレジット | 7,000クレジット/月 | 1ヶ月間有効 |
| AIカバーデザイン | 30回の生成/月 | 月間リセット |
| 限定AIモデル | 有料会員専用AIモデルへのアクセス | 契約期間中有効 |
Skyworkの登録方法
Skywork公式ページ(https://skywork.ai/)へアクセスし、アカウント登録を行います。
登録が完了すると、以下画像の右上のように登録報酬としてクレジットが付与されます。

アカウント登録後、エージェントを新規作成し、以下画像のようにDocumentsやSlidesなど必要なエージェントをONにします。

その後、プロンプト入力欄へ質問を入力し、「Generate」ボタンをクリックするだけでOKです。
もし、Slack連携を有効にしていれば、生成ファイルがそのままチャンネルへ共有され、同僚と同時編集が可能です。完成物はGoogleスライド、パワーポイント、PDF、HTMLなどにエクスポートすることができ、Google Driveへ自動保存するオプションも用意されています。(以下画像参照)

Skyworkで資料作成してみた
ここからは実際にSkyworkに資料作成を依頼してみましょう!
入力プロンプトはこちら(エージェントはドキュメントを選択)
2025年版生成AI市場の主要プレイヤーを①市場規模②技術アプローチ③販売モデルの3つの軸で比較し、以下要素が組み込まれた資料を作成してください。
* 2000字の調査文書
* 12ページのスライド
* 比較表つきシート
* 5分のポッドキャスト台本
* “生成AI 比較 2025”をキーワードにしたランディングページプロンプトを投げると、エージェント側から以下の画像のような質問が返ってきました。今回はすべて選択せずに進めます。

出力までに要した時間は約10分。たった10分でこれだけの情報をリサーチして、レポート化してくれるのは異次元のスピード感です。もちろん詳細なファクトチェックは必要ですが、各所に埋め込まれた引用リンクに遷移してみると、的確な情報源を拾ってきてくれていることがわかりました。
ちなみに、本出力に要したクレジットは214でした。
もう1つ試してみましょう。次はエージェントは「スライド」を選択し、公式ページのスライド事例を参考に、以下プロンプトで試してみます。
入力プロンプトはこちら(エージェントはスライドを選択)
日本国内における画期的な生成AI活用事例を5個整理して。出力は1事例あたり1ページで。
実行プロセスはこちら
実行プロセスを確認すると、特に指示していなくてもMCPに接続して自律的に機能拡張していることが分かります。

実行時間約8分、消費クレジット174でこのクオリティの資料作成・・Workspace Agent恐るべしです。
登録クレジットも付与されますし、公式ページには5つのアウトプット事例が公開されていますので、気になる方はぜひ公式ページを覗いてみてください!
なお、生成AIを活用したスライド資料作成やおすすめツールについて知りたい方は、以下の記事も合わせてお読みください。

Skyworkはどんな人におすすめ?
このようなSkyworkの特徴や性能を踏まえると、特にリサーチ業務や資料作成の頻度が高い職種の方におすすめです。
たとえば、市場調査や競合分析を行うコンサルタントやマーケターであれば、深いリサーチから資料化までを一気通貫で任せられるため、分析業務の本質的な部分に時間を割けるようになります。また、営業担当者にとっても、顧客ごとの提案資料やスライドを短時間で用意できるため、商談前の準備工数を大幅に削減できるでしょう。
スピードが命となるスタートアップ企業や新規事業開発の担当者にも最適です。限られたリソースの中で、WebページやPR資料など多岐にわたるアウトプットを即座に生成できるため、アイデアを素早く形にして検証サイクルを回す助けとなります。
そのほか、引用元が明記されるため、情報の信頼性が重要な研究者や学生、あるいはブログや動画台本を効率的に作りたいコンテンツクリエイターのニーズにも応えてくれます。
Skyworkを利用するメリット・デメリット
ツールの導入を検討するうえで、どのような利点や注意点があるのかを具体的に見ていきましょう。
メリット
最大のメリットは、何といっても圧倒的な時間短縮が実現できる点です。リサーチからスライド作成までを一気通貫で自動化できるため、資料作成にかかる工数を劇的に減らすことができます。
また、一度の指示でテキストだけでなく、表やスライド、Webページ、音声といった多様な形式をまとめて入手できる「マルチモーダル出力」も大きな魅力です。性能面でも、GAIAベンチマークで82.42点、SimpleQAで94.5%という業界トップクラスのスコアを記録しており、精度の高さは折り紙付きといえるでしょう。
さらに、UIや生成コンテンツが日本語に対応しているため、国内のビジネスシーンでもスムーズに導入可能です。APIコストや人件費を含めたトータルコストで見ても、非常に高い費用対効果が期待できます。
デメリット
一方で、いくつか注意すべき点も存在します。
特に気をつけたいのが著作権と機密情報の扱いです。利用規約上、生成物の再利用権をSkywork側にも付与する必要があるため、極めて機密性の高い社外秘案件などでの利用には慎重な判断が求められます。
また、基本的には日本語に対応していますが、リサーチの元となる一次情報が英語中心の場合、出力される文章がやや翻訳調になってしまうことがあります。その際は手直しが必要になるケースがあることを覚えておきましょう。
そのほか、ポッドキャスト生成機能が現時点では英語のみである点や、無料プランでは1日に使えるクレジットに制限がある点なども、本格的な導入前に把握しておく必要があります。
Skyworkについてのよくある質問(FAQ)
Skyworkを利用する際によくある質問をまとめました。
なお、日本国内でのAIエージェントの活用事例について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてお読みください。

まとめ
Skywork Super Agentsは、「深いリサーチ」と「成果物の自動連携」という2つの強みで、資料作成の手間を大幅に減らすサービスです。
GAIA 82.42点、月額2,000円台半ばという価格は非常にインパクトが大きく、スタートアップから大企業まで幅広い現場で「まず試してみよう」と思わせてくれるような魅力と説得力があります。
資料作成やリサーチ業務を効率的に進めたいと思っている方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
最後に
いかがだったでしょうか?
煩雑になりがちな情報整理や資料作成のプロセスを、専門エージェントに任せて短縮・自動化。現場で本当に使える業務効率化の選択肢として注目されています。
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